2009年12月28日

ニューヨーク - 路面電車

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ディズニーシーのアメリカンウォーターフロントに、20世紀初頭の路面電車のレールだけがある。
車の普及とともに路面電車は衰退していったのだが、そんな当時の様子を表しているのかもしれない。


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『Manhattan's Lost Streetcars』 著者: Stephen L. Meyers

当時のニューヨークの路面電車の写真集があった。
日本語の本で100年前のアメリカの写真ってあまりないので見てみたい。探したけれど図書館にはないなぁ・・・
この写真集買うか迷ったのだけれど、Google Booksで本の一部が試し読みできるのを発見。

 Manhattan's Lost Streetcars (Google Books)

面白そう。
Google Booksは著作権がらみで各国で問題になっていますが、買う側にしてみれば事前に確認できるのでありがたいですね。



ニューヨーク路面電車が他の都市と違うところは、

 「上には架線がない!」

ニューヨークでは景観にうるさかったので、条例により 「空中に電線を貼ることが禁止」 されていたのです。

じゃあ、電気はどこからとっていたのだろう。

ニューヨークの路面電車は、「地中に埋設した給電線から、集電靴で集電」する方式で、「暗渠式集電」とか「コンデュイット方式」と言うらしい。

100年前のブロードウェイの写真をよーく見ると、レールが3本ある!
中央のレールが集電用のレールになっているらしい。
(※ディズニーシーの路面電車のレールはわかりやすく2本)

地面から電気を得るなんて歩いている人が感電しないか心配だけれど、必要な時だけ電流を流すように工夫されていたようだ。

敷設するために地面を掘らなければならなかったので、手間もお金もかかり大変だったみたい。

この方式、雨水で絶縁不良を起こす恐れがあったので、雨の多い日本では実現しなかった。

技術的なしくみは、『路面電車の技術と歩み (著:吉川 文夫 グランプリ出版)』の47、48ページに書いてある。

streetcar.jpg


この記事へのコメント
NYの市内電車が中央第三軌条集電式であったのは結構有名ですが、
(ワシントンD.C.の市内電車も同様であった)
条例で制約されたのはマンハッタン島内での事らしく、ブロンクス方面やブルックリン地区の路線は普通に架線を張り、トロリー・ポールで集電しておったそうです。(だから最後まで残ったブルックリンの市電は架線式だった)
(D.C.の市内電車も郊外に出ると架線式に切り替えていたとの事。ただしD.C.では1963年の全廃まで、中央第三軌条集電式が残った)
僭越、老婆心ながら、御参考までに。
Posted by 紅玉国光(富山市) at 2011年09月03日 08:30
紅玉国光様。コメントありがとうございます!
ニューヨークだけを調べていたので断片的な知識しかなかったのですが、
もう少し広い範囲で見てみるとおもしろいですね。
またいろいろと調べてみたくなりました (^^)/
Posted by ペコペコ at 2011年09月05日 22:42
管理人様へ。丁寧な御返答を頂戴し恐縮の至りです。
NYの市内電車は、マンハッタン島内が1938年頃迄に、最後に残ったブルックリン地区も1950年代に撤去されている為、膨大な路線網があったにも拘らず、我国では意外と知られていないらしく……。
東京市電(現・都電)が最初に導入した(厳密に言えば会社時代だが)ボギー車は、NYのものを参考にした、大小輪マクシマムトラクションのブリル22系台車を付けていた(脱線が多かったそうですが……)とか、初期には影響も受けているのですが。

ところで、我が富山市では、最近まで除雪用に古い単車を残していて、積雪時には深夜〜早朝に走らせ軌道に積もった雪を取り除いていた(現在では営業用ボギー車を代用)のですが、
NYでは市電軌道の除雪をどうしていたのでしょう?
極寒地であるから北海道の様に“ささら電車(ロータリー・ブルーム)”があったのか?
中央第三軌条区間ではどうしたのか?
……色々と興味が涌いて来ます。
除雪と云えば、これも今は姿を消した、NYの高架鉄道eL……あれは大雪の時、どうしていたのか?除雪すれば下に落ちる、放って置いても溶けかかれば下に落ちる、で、沿線住民からも(普段の騒音で不満が色々あったでしょうから)文句を言われて……と、かなり対策には苦慮したのではなかろうか?と、積雪地に住む紅玉は想像してみたりするのですが。
乱筆乱文、平に御容赦されたく。
Posted by 紅玉国光(富山市) at 2011年09月19日 08:43
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