2009年12月13日

幻のトンネル

80年前の「タイムトンネル」、大阪で発見

12月11日7時3分配信 読売新聞


明治、大正に大阪―奈良間を結んだ大阪鉄道の路線で、1931、32年の大規模な地滑りですべて崩壊したとみられていたトンネル「亀ノ瀬隧道(ずいどう)」(大阪府柏原市)の一部がほぼ原形のまま見つかり、9日、報道各社に公開された。

 約80年前、土砂の下に消えた〈幻のトンネル〉に、関係者は「まさか当時のまま残っていたとは」と驚いている。

 トンネルは1892年、大和川右岸の生駒山地を貫いて建設された。昭和初期の地滑り後、出入り口が封鎖され、間もなく現場を迂回(うかい)する別の路線(現JR関西線)が建設された。

 見つかったアーチ状のトンネル内部はれんがで覆われ、幅3・3メートル、高さ4・6メートル。昨年、国土交通省が排水トンネルの敷設工事で周辺を掘削作業中、全長約500メートルのうち、66メートルが崩壊を免れているのを確認した。同市教委と国交省は、一般公開の方法を検討する。市教委の担当者は「約80年前の空気が詰まったまさにタイムトンネル」と話した。


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見つかった亀ノ瀬隧道の一部。蒸気機関車のすすで天井が黒くなっている。 (asahi.com)


今から約100年前、ニューヨークで似たようなことが出来事があった。


「1912年2月、BMT (ブルックリン=マンハッタン輸送会社) の作業員たちが自分たちの路線建設の中にこのトンネルに行き当たったときは肝をつぶしたものだ。
それが最初に公衆の目に触れて以来、42年の歳月が流れた。それはまるで考古学的発見のようだった。
駅は、まだほとんどそのままの状態で保存されていた。長く水が枯れていた噴水も、依然そこにあり、車は線路上にあった。
シールドさえも、トンネルの最先端の壁際に決然とした様子で置かれていた。
シールドの木製隔壁はすでに腐っていたが、さびついた金属フレームはまだ強靭だった。

(中略)

トンネルは結局BMT市庁舎駅の一部となり、一枚の簡素な飾り板がこの来歴を物語っている。」


参考文献『世界地下鉄物語 (著:ベンソン・ボブリック 晶文社)』 - 第6章 幻の地下鉄


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1912年の発見当時の写真

【2010/8/19 追記】
以下の新聞記事は、これとたぶん同じトンネルのことだと思います。今は月一で見学ツアーがあるらしい。行ってみたいなぁ。 (以下は記事引用)

【外信コラム】NY地下に広がる忘れられたトンネル…魅惑の世界
2010.8.19 02:54

 ニューヨーク・ブルックリンの目抜き通りの下に、使われていない地下トンネルが眠っていることは、ニューヨーカーにもあまり知られていない。月に1度、見学ツアーが行われているというのでのぞいてみた。

 車が行き交う大通りの真ん中にあるマンホールを入り口に地下世界の探検が始まる。トンネルは郊外に向けて延びるロングアイランド鉄道用に掘られたもので、1844年に開業し、14年間にわたって使用されたものの、その後閉鎖され存在が忘れ去られてしまっていたという。

 地元住民のボブ・ダイアモンドさんがうわさを耳にし、古い記事などをもとにトンネルを再発見したのが1980年。ダイアモンドさんはその後、語り部として今でもツアーで当時のいきさつを語り続けている。

 個人的に、地下世界にはいささか興味がある。ロサンゼルス支局時代、フレズノというカリフォルニア中部の街で忘れられた地下街の一部が発見されたとの記事を書いたこともあった。

 そんな話を何気なくトンネルの中で、テキサス州オースティンからやってきた男性教師にすると、驚いたことに「その話は知っている」という。彼は全米の地下トンネルを調べ上げているマニアだった。地下世界の魅力にはどうやら、普遍的なものがあるようだ。 (産経新聞)



◆    ◆    ◆    ◆    ◆

【ディズニーシー】
ディズニーシーのアメリカンウォーターフロントは1912年の設定で、地下鉄の入り口がある。
ニューヨークの幻のトンネルが発見された年と同じ。

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